素粒子原子核研究施設におけるJ-PARC 実験 E36

Precise Measurement of Γ (K+→ e+ν)/Γ(K+→ μ+ν)
using Stopped Positive Kaons


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Overview of the analysis

Ke2 (K+→ e+ν) / Kμ2(K+→ μ+ν) separation

Ke3とKμ3バックグラウンドイベントを除去するために、Ke2とKμ2の運動量は、図のようにKe3とKμ3のエンドポイントよりも大きいことが要求される。e+とμ+の分離は、
  1. エアロゲルチェレンコフ検出器、
  2. 鉛ガラスチェレンコフ検出器、
  3. TOF1とTOF2の間の時間差、
によって実現される。

emu
Separation of Ke2/Kμ2
  • e/μ separation not only in momentum spectrum but with PID using TOF+AC + PGC
  • Inclusion of radiative decay (CsI(Tl))
  • Rejection of Ke3 and Kμ3

Overview of the analysis

バックグランドを差し引いた後のKe2とKμ2イベント数は

と記述される。ここでNKは静止したK+の数、BRはそれぞれの分岐比、Ωは検出器アクセプタンスである。よって、RK = Γ(Ke2)/ Γ(Kμ2)は収集されたイベント数の比を検出器アクセプタンスで補正することで、

となる。検出器アクセプタンスは、モンテカルロ数値計算によって導かれる。解析で重要なことは粒子識別以外はKe2とKμ2で全く同じにすることで、系統誤差を軽減させることにある。